貧乏暮らしのシンプルライフ

病気持ちのシングルマザーが社会の底辺で生きる日常を語ってます。現在、娘と市営住宅で2人暮らし。貧乏話とシンプルライフの話題が中心のブログです。

貧乏人が考えるホームレスの避難所受入れ拒否問題

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本音ときれいごと

台風対策はしていましたが、幸いにも私の住む地域では風が強かったくらいで雨も大したことありませんでした。

一方でかなりの広範囲で被害が出たことをネットニュースで知りました。テレビも新聞もないのでネットからの情報しかありませんが、それでも被害の大きさは伝わりました。

死者・行方不明者数にも驚きですが、ホームレスが避難所で受け入れを拒否されたというニュースにも驚きました。

こんな災害時に差別されるんだ。ひどい!

──と、最初は思いました。でも、私はひどい人間です。偽善者です。数日後、私が最初に思ったことはただのきれいごとだったと気付いたのです。

初めてホームレスの人を見たとき

私が初めてホームレスを目撃したのは多分幼稚園児くらいの時だったと思います。私の住む地方ではほとんど見かけないホームレス。子どもの頃、母に連れられて名古屋に行ったとき、駅でボロボロの服を着て階段に座ってる人たちを見て、子供心に「怖い!」って思ったんです。

でもなんか目が離せなくてじーっと見てたら母に、「見たらダメ!」って言われたんです。母はその人たちのことを乞食と言ってました。当時、ホームレスとは言わなかったのでしょうか。

大人になって、ホームレスの人たちに対する「怖い」という思いは多少薄れたような気がしますが、それでも街で遭遇すれば、足早に過ぎ去るようにしてました。

図書館での出来事

つい先日図書館に出かけたとき、ホームレスと思われるおじいさんに遭遇しました。服は薄汚れててボロボロ、そしてぼさぼさで白髪のロン毛に強烈な臭い。

カウンターで図書館職員の人に何か聞いているようでしたが、そのおじいさんの周りからさーっと人が引きました。

これが人間の正直な反応だと思います。私はカウンターで本を借りる列に並んでいましたが、おじいさんとの距離4メートルくらい。ひどい臭いに息をとめつつ”早くここから出たい!”と思ってました。

もし私が被災者で避難所にいて、ホームレスの人が同じ避難所にいたら本心では絶対嫌がるに違いないと確信しました。ホームレスの避難所受入れ拒否ニュースにひどい!って思ってたのに。

貧乏人とホームレスの間

私は所謂貧乏人で、毎月いくらかの手当てを受給して生活しています。ホームレスの人たちは恐らく申請すれば何らかの援助が受けられるはず。でも、プライドだか何かしらの事情でそれをしない。

貧乏人とホームレスの差は受けられる援助を受けるか受けないかだけじゃないのか?ホームレスの避難所受入れ拒否を正当化することになるかもしれないけど、ホームレスの人たちがみんな素直に援助を受け入れれば住まいを得ることは可能なはず。災害時に拒否られることもなくなるのでは?