アイルランドの作家オスカー・ワイルドをご存知ですか?
私が知っているのは「幸福な王子」だけですが、「サロメ」も有名かな?
「幸福な王子」は多分保育園時代に読んでもらったのが最初だったと思います。
好きだから覚えているというより、ただただ悲しくて印象に残っています。
幸福な王子のおはなし
子ども向けのお話なのにすご~く重いんですよね。
幸福な王子と呼ばれる像には意思があって、像は宝石や金箔で装飾されています。
町の不幸な人たちを見て心を痛めていて、その人たちに自分の宝石やら金箔をあげちゃうんです。
像である王子は動けませんから、ツバメに頼んで運んでもらうんですね。
最終的に王子はボロボロのみすぼらしい姿になり、渡り鳥であるツバメも王子の元に残ったため南の方へ行けず冬を越せないんです。
妙にリアルだった絵本の挿絵が子どもの頃好きではなかったです。
ボロボロの王子と死んでしまったツバメがかわいそうで…。
最終的に王子とツバメは天国で幸せになったという結末だったような気がしますが、私の中ではボロボロになった王子の足元でツバメが死んだところで話は終わってますね。
納得いかない!
子どもながらなんで王子は自分を犠牲にしてまで他人を幸せにしたいんだろう?
町の人を幸せにしたいのに、ツバメは幸せにしなくていいのかよ!って思ってました。
後味のすっきりしないお話として私の記憶の中にとどまることとなりました。
先日、お金に関する本を図書館で読んでいましたら、その中にオスカー・ワイルドの名言が載っていたんです。
「幸福な王子」のイメージがあるものですから、”幸せはお金じゃ買えない”的な名言だと思ったんですよね。
最終的に納得した・・・?
では、その名言をどうぞ!
若いときの自分は、
金こそ人生で
もっとも大切なものだと思っていた。
今、歳をとってよくわかったのだが、
まったくその通りだった。
結局カネがいちばん大事なのかよ!
お金がいちばん大切だと思ってる人が、「幸福な王子」というお話を考えたのは一体どういう心境で??
私が想像するに、人間関係がいろいろ複雑で「信じられるのは金だけだ!」と思っていて、歳をとってもやっぱり孤独で「金だけは裏切らないぜ~」という人生を送ったのではないか、と。
お金は大事だっていうのは否定しないけど、最も大切かって言われると賛成できないんだよね。
でも、現在無職の私は痛いほどお金の大切さを感じているのは事実です(>_<)