ご近所トラブル─集合住宅の駐車場
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苦情のシミュレーション
今日は朝からそわそわしていた。
今日こそ隣人に苦情を申し立ててやると決めていたからだ。
モヤモヤを抱えてもう1年以上。
モヤモヤの原因は車の傷だ。
以前にも書いたが、私が住む市営住宅の駐車場はとにかく狭い。
キレる老人予備軍かも!?本日の2大イライラしたこと - 貧乏暮らしのシンプルライフ
いざこざはできるだけ避けたいので、少々の傷は見過ごしてきた。
しかし、傷は増える一方、隣人が謝りに来ることはない。
もう、車の傷を見る度悲しくて、くやしくて、怒りがマックスに達していた。
今日も通常通り仕事だったのだが、仕事に集中せず、苦情のシミュレーションに余念がない。
ここは強気で行くべきか、いやいや、その後気まずくなるから抑えめに行くべきなのでは?
仕事中も、休憩中も何度もどう出るべきかを考えていた。
いざ、出陣
仕事が終わり、子どもを迎えに行き、自宅に到着。隣にはすでに車がとまっていたので敵は在宅のはず。
5階までの階段をのぼりながら、娘に言った。「今日は母さん、お隣さんとお話があるから、先に入ってて。」
子どもに母のマジ切れを見せるわかけにはいかない。最初の一言は決めていた。「うちの車、左側だけ傷まるけなんやけど!」
そう、ここはなめられないためにも、強気バージョンでいこうとしていたのだ。
はったりで証拠もある!と詰め寄るつもりだった。
ビビりでヘタレでチキンだった
ピンポ~ン♪と鳴らすと、最初に出てきたのは3歳くらいの子供。ここで最初の決意が一気に揺らいだ。
こんな幼い子供の前で、怒鳴り散らしていいものか。
つぎに母親が出てきた。
「お忙しいところすみません。ちょっとお話良いですか?うちの車、左側が結構傷ついてるんですよ。お宅の車、こすってますよね?」
・・・・めちゃくちゃ下手に出てしまった。やんわりしすぎだ。もう何度もやった脳内シミュレーションは全く意味をなさない。
敵は意外にもあっさりと認めた。しかし言い訳満載だった。
- 隣がBMWなので仕方ない。
- 小さい子供がいるので仕方ない。
- 駐車場が狭いので仕方ない。
- 気を付けてはいるけどわざとじゃないので仕方ない。
それはわかる、わかるけども、人の車に傷つけといてほったらかしかい!
・・・と、言いたかったけれども、すっかりやんわりモードになっていたので、
「そうですね~、駐車場狭いですもんね~、でも、車ぶつけたら報告してほしいんですよね~。」
3歳児のまぶしい眼差しを受けながら、できる限りのソフトな言い回しを選んだ。
しかし、敵は「お会いするタイミングがなくて…」とふざけた答え。
どの口が言う!ゴミ出しの途中ですれ違ったこともあったし、共益費の集金で会うこともあったし、なんならメモで書置き残すことだってできたんとちゃうんかい!
あ~、たぶんこの人には何言っても伝わらないな~と思って、諦めた。
ウソか本当かわからないけど、一応謝罪の言葉はいただけた。しかし、全然スッキリしなかった。
多分これからも車の傷は増えるのだと思う。市営住宅に住むからには、そのくらいの覚悟は必要なのか。あ~、一軒家に住んでた頃が恋しい。