目指すは麗しき貧乏生活?貧乏入門のすすめ
何度も借りてしまう本
僧侶の小池龍之介さんの本は図書館で借りたり、電子書籍で買って読んだりしました。私と同年代のお坊さんで、若いころは結構なハチャメチャ生活を送っていたという背景にも興味を持ちました。(なぜかお坊さん、というか住職は、高級車を乗り回し本当は欲深い人が多いんじゃないかと疑ってしまう私ですが・・・)
いちばん最初に読み、読み返した回数も多いのが”貧乏入門”です。時々読み返したくなるので、そのたび図書館で借りていたのですが、それなら手元に置いておくのも良いかもしれないと思い書籍を購入しました。
私は本棚を持たないことから、紙の本を買うのはなるべく避けていたのですが、この本は電子書籍が出ていないようで、状態の良い古本を買ったのです。
タイトルに偽りあり?
何も私が貧乏人だからこの本を好んで読んでいるわけではありません。タイトルからして貧乏生活をおすすめするような、貧乏を美徳とするような本に見えますが、そのようなことを主張する内容ではありません。サブタイトルの方がこの本の内容をよく表しているように思います。”貧乏入門 あるいは幸福になるお金の使い方”です。
お金持ちでも不幸せな人はいます。お金はあるに越したことはないけど、お金があれば幸せというわけではありません。私はお金持ちを経験したことはありませんが、欲にまみれた金持ちは幸せとは縁遠いと想像できます。
お金があろうとなかろうと、幸福になるお金の使い方は知っておいた方が良いと思います。
最大の幸福感とは?
私が考える幸せとは、心身ともに健康で、そこそこのお金があり、孤独じゃないこと。
貧乏入門に書かれていた最大の幸福感の1つに、”お金のことを考えないですむ”というのがありました。ということは、金持ちでももっともっと資産を増やしたいという欲や、資産が減ったらどうしようという不安があれば幸せではないんですね。
私は今まさに貧乏生活真っ最中ですが、生活に困るほどでもなくさほど危機感は感じないのですが、将来のことを思うとお金のことを考えずにはいられません。教育費や老後の生活のことなんか考えだしたらキリがありません。
そんな不安から節約やケチケチ思考に走ってしまうのは仕方のないことだと思ってました。
ヘタな節約は満たされない
浪費するよりはよっぽどましだとは思いますが、節約も結局はお金に支配されてるんですよね。お金を貯めるためにケチケチしても、思ったほどお金が貯まらない、貧乏くささがにじみ出てる・・・なんてことになったら幸せ度数低いですね~。
自分の生活で考えてみると、明らかにケチケチしてるのは食費です。もともと食にあまり興味がないということもありますが、健康になりたいと思ってる割には食事に気を使わなさすぎです。
では、どうお金を使えば幸せなのか?─欲しいものではなく、必要なものにお金を使う。
欲しいもの・必要なものの線引きは人によっても違うし、なかなか難しいところですが、衣食住に関わることはケチらなほうが良さそうです。